11月24日、「さぬきゴールド」が発表になりました。
大ぶりな外観、鮮やかな黄金色の果肉。
これまでのキウイフルーツとは一線を画すものです。
今回の「教えて福田さん」は、
この独特な性質を持つ「さぬきゴールド」の誕生秘話に迫りたいと思います。


	育種目標に沿って新品種開発・育成をしますが、その中でも「安定して甘い果実・大きい果実・果肉の色が変わっている」にこだわった結果だそうです。「さぬきゴールド」は母がアップル系キウイ、父が中国系キウイの雄品種ですが、交配は基本的に母方の血が強く影響します。母方にアップル系を選んだ理由は、まず果肉が黄色い。そして肉質がなめらか。この二点。父方は中国系キウイは早生品種で、この二つがうまくかみ合って「さぬきゴールド」が誕生したというわけです。

★これが「さぬきゴールド」の断面だ！

光り輝く黄金色。おいしそう…。

★ゴールドの食べ方。

果肉がなめらかなため、輪切りにするよりもスプーンですくって食べるほうが向いているそうです。
なんとも贅沢･･･。

	事務局から質問です。消費者の反応はすごいですよね。「買いたい」「食べてみたい」という声もかなり聞こえてきます。
	う～ん…すぐには無理ですね。栽培法や貯蔵法・追熟の期間、まだまだ改良の余地があります。栽培法にしても貯蔵法にしても、一年の一定期間にしかデータが取れないんですよ。受粉なら受粉の時期、開花、摘果、収穫、どれもその時期にしかデータが取れません。一本の木あたりの収穫量や貯蔵の適温など、生産農家に普及するためにはまだまだデータが足らないのが現状です。
	食卓に上る日が待ち遠しいですね。