サン･キウイ倶楽部事務局では、主任技師の福田さんに直接お話を伺います。キウイフルーツについて、何か気になることや聞きたいことがあれば、是非、サン･キウイ倶楽部事務局まで御連絡下さいね。もしかしたら、あなたからの御質問がHPで紹介されるかもしれませんよ。

	香川県農業試験場府中分場で、オリジナルのキウイフルーツの開発や育成を担当されている主任技師の福田さんです。
	福田さん 事務局

	キウイの実の中心部にある小さな種って、蒔いたら芽が出ますか？
	店頭に並んでいるキウイの実の種でも、春に蒔けば芽が出ますよ。 ただ、発芽は種が自力で頑張ってくれますが、その後、苗までに育てるには、 水やりや日当たりなどの調節や管理が大変です。
	ということは、種から育てて、実までつけようとすると、かなり難しいですね。

発芽したばかりのキウイ	芽をぐんぐん伸ばすキウイ

＜写真提供：香川県農業試験場府中分場＞

	実をつけるまで･･･ですか？キウイは、雌雄異株性の植物ですからね、雌花に雄花の花粉が受粉されないと実はなりません。ところが、花が咲くまで、その苗が雄株か雌株かが判らないんです。ですから、雌雄が判らない苗だと、ある程度の数を用意しないと、花が咲くとすべて雄だったという可能性があります。そのうえ、花が咲くまで、早くて3年遅ければ６〜７年かかりますよ。
	え？！そんなにかかるんですか？
	そうなんです。私たち技術者は、そうやって長い歳月をかけて、新しい品種の開発に力を注いでいるんです。
	はぁ･･･（と気が遠くなる）
	ところで、まだ熟していない赤ちゃんキウイって、輪切りにしたら、あのキウイ特有の模様はあるんですか？
	赤ちゃんキウイは、まだまだ淡い緑色をしています。ちゃんと中心には白い部分は現れているけれど、黒い種が見当たりませんね。でも、よ〜く見てもらうと分かるのですが、キュウリの種のような透明の種が、ちゃんと並んでいるんですよ。これは、種が硬くなる時期になると黒くなります。 では、実際に割って見てみましょうか。

緑色は薄いけれど、模様が見えますね。透明の種は、よ〜く見てみると、あ、あるある！！でも、写真では撮れていないかも。（そのくらい、小さくて透明なんですよ。なんとなく、神秘的でした） 　　　　　　　−ハーフカットした赤ちゃんキウイに鼻を近づけてみると･･･− 果実の香りではなくて、植物っぽい･･･なんて言ったらいいのか、若草みたいな匂いですね。

初回の"教えて！福田さん！！"は、いかがでしたか？これからも、キウイに関する素朴な疑問を携えて、香川県農業試験場に出掛けます。 ところで、皆さんは、今回のお話の中で出てきた、"雌雄異株性"って、お分かりになりますか？雄花と雌花の違いは、イメージ出来ますか？実は、私は、いまひとつピンときていないのです。次回は、そのあたりも含めて、福田さんに教えてもらおうと思っています。

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